EPM3-Parsec

多少マシにはなった。
アドバンスドウォーフェアには三大ネタ武器というものがあり、EPMはそれの代表と言えるものだ。
足は遅いし構えるのも遅い。8発くらい連射するとすぐオーバーヒートを起こすし、派手な弾道エフェクトを見られると位置がバレる。敵を倒すのに3発は要し、
マズルフラッシュが眩しくて敵を見失うしエネルギー兵器なので壁貫通もない。
唯一この武器の利点をあげるとすれば、こんなネタ武器に倒されたという屈辱で相手を煽れるというところぐらいだろう。
ネタ武器というのは相手を馬鹿にするためにあるのだ。







EPM3Parsecは、射程がプラス3されていて最大の20になっているが、もともとEPMは遠距離でもダメージが落ちないという特性を持っているので本当にこれは意味が無い。
さらにヒートシンクやクイックドローグリップをつけることができず、載せられるのはサイト系アタッチメントのみである。

サイト系アタッチメントしか付けられず、EPM3に最も必要なクイックドローグリップとヒートシンクが付けられない。


ただでさえ弱点が多すぎるのにそれを補えないということは、スレッジハンマーによる、ネタ、煽り、縛りプレイ用に使ってくださいという思し召しなのだろうか。いやそうとしか思えない。
今回の撮影は非常に難航した。これは奇跡の1試合といえるだろう。フレンドにEPMはどうかと聞くとデスよりキルが上回ることがほぼないという。
セミオート銃は使い手をまずふるいにかける。なんとか喰らいついた人に、ガチ戦でEPM使いますかと聞くと誰も居ないんじゃないかな。
BO2ではSMRやKSGなど変な銃を好んで使っていた私でもこれはちょっと・・・と思うほどだ。

SMR。ブラックオプス2では2種類のセミオートライフルがあったが、こちらはリロードが遅かったりサイトが見づらかったりとあまり使っている人は居なかった。

KSG。ポンプアクションのショットガンだが、散弾のかわりに巨大な1発の弾丸を発射する。
かすりでもすれば一撃で仕留められる威力を持つが、2発目以降はほぼ勝てないピーキーな銃だ。


全距離3発という特性持ちで、ポテンシャルは高いということを知ってはいたが、実際にこれを使うとなるとパークとアビリティの補助だけでなく立ち回りの大幅見直し、
もとい矯正が必要だとは思っていた。強みはあるが強くは無い。そういう立ち位置のネタ武器というイメージだ。
しかしEPMはネタ武器ではないと異論を唱える者が現れた。先日のフレンド募集に乗っかってくれた一人だ。
彼はあらゆる武器の最大有効射程や、距離と命中部位を含めたキルまでにかかる必要弾数、異なる武器を持つ両者が同時に打ち合うとどちらが勝つかなど、多くのデータをもとに検証し、
その結果をエクセルにまとめて、全ての武器に優位性があると唱える、いわゆるガチなほうの検証勢だ。
彼いわく、EPMはどの部位に命中し、どれだけ遠くても3発で仕留められる
彼がイチオシする300キル報酬のEPM3Exterminatorにいたっては、威力が上がっているのでヘッドショットを1発でも当てると、どれだけ遠くても2発でキルできるという。
EPM3エクスターミネーター。EPM3で300キルを達成すると必ずもらえるが・・・その頃にはEPM3にうんざりしているだろう。

ヘッドショットを当てさえすれば、ほとんどの武器との撃ちあいで勝つことができると。プライベートマッチで俺をボコボコにしながら語ってくれた。
ちょっと待て、それ以前に俺はこの武器で命中させることすらままならないんだぞ。さも命中させて当たり前のように言ってくれるけどもさぁ・・・。
たしかにアップデートでEPMとMK14のリコイルは小さくなって扱いやすくなったけどEPMはEPMのままだと思うのだよ。
ネタ武器がマシな武器になったぐらいって印象なのよ。

なんとか300キルを達成しウワサのエクスターミネーターを出して使ってみたが感想は変わらなかった。
そりゃデフォルトよりは強いがこれはどうしようもなくEPMだ。

同じエネルギー兵器とは思えない不遇っぷり。EM1のエリートが欲しい。

どんな武器でも使いこんだ人間にしか思いつかない、一種の悟りのようなものがある。
アサルトライフルやサブマシンガンなどで、5発も当てたのに倒せなかったと歯がゆい思いをしたことがあるだろう。
EPMだとどんな距離でもワンツースリーで倒せるので2発当てたら追撃し、1発だけなら諦めるといった、感覚に頼らない機械的な意思決定が素早くできると思った。
それともうひとつ、どの部位に当たっても3発で倒せるので、たとえばアサルトライフルでは狙いにくいような、足のつま先だけ出ている敵に対しても3発で倒せるということも添えておこう。

その点においては、EPMだけにしかない優位性がある、というものだろうか。これはEPMの良さをなんとか見出そうと悩む俺に協力してくれた、フレンドたちのおかげで出てきたものだ。

データ収集に協力してくれたフレンド。

メリットよりもデメリットが多い。そんなイロモノが好きな人にはうってつけだろう。しかしこれを使いこなせる上級者ならば、ロマンと強さ両方を手に入れることができる、という結論に至った。